2021/04/13 09:15
●散歩・外出編
生後2ヵ月ごろになったら、天気のいい日にはお散歩を日課にしましょう。外に出かけると、たいてい赤ちゃんはゴキゲンになります。季節の風に吹かれ、いろいろな景色を見ると、情緒も発達します。
赤ちゃんにUVケアは必要?
赤ちゃん時代に紫外線をたくさん浴びると将来ガンを発症する危険性が高いという報告があります。特に、春先から秋までの紫外線の強い季節には、日焼け止めを使ったほうがいいでしょう。普段使いには、SPF15~20、PA+程度のものでOK.ベビー用の低刺激性の日焼け止めを使いましょう。また、海や山などに行くときには、SPF30でPA+++ぐらいのものを使い、2~3時間ごとに塗りなおしましょう。
脱水症状を起こさないように。。。
赤ちゃんは大人に比べて体の水分割合が多く、水分の出入りも激しいもの。だから、大人よりも水分補給をしてあげなければなりません。また、大人は体の水分が失われると、尿の量を調節して水分が失われるのを防ぎますが、赤ちゃんはそれができません。赤ちゃんが脱水症状を起こさないためには、こまめに水分補給をすることが大切。外出には必ずつばのある帽子をかぶらせましょう。なるべく日陰で風通しのいい場所で過ごすといいですね。
どんな場所で遊ばせたらいい?
月齢の低い赤ちゃんは、ベビーカーで公園に行き、周りの景色を見ながら「お花よ、きれいね」とお話ししたり、抱っこでブランコに座り、少しゆらゆらしたりするといいですね。ママの気分転換にもなります。おすわりができるようになったら、児童館や子育て支援センターなど、公共の遊び場を利用するといいでしょう。おもちゃもたくさんあり、指導員から遊び方のアドバイスをもらうこともできます。児童館は午後になると小学生も遊びに来るので、赤ちゃんは午前中がおすすめです。
お出かけ必須グッズ。。。
水分:麦茶やミネラルウォーター、子ども用イオン飲料などを忘れずに。
帽子:つばの広めのものを用意しましょう。
バスタオル:夏は冷房対策、冬は寒さ対策に。お昼寝したら掛けてあげて。
おやつ:7~8ヵ月ごろから、ビスケットなどを持って出かけると、ぐずったときに便利。
おもちゃ:7~8ヵ月ごろから、電車に乗る時など、小さなおもちゃがあると飽きずに過ごせます。
●皮膚トラブル編
赤ちゃんの肌は、薄くてデリケート。油断していると、すぐにトラブルになってしまいます。普段からのケアを心がけ、気持ちよく過ごさせてあげましょう。
おでこに、黄色いかさぶたが。。。
生後2~3ヵ月までは、皮脂の分泌が活発です。この皮脂と、垢やほこりが混ざり合い、こびりついた状態が脂漏性しっしん。髪の毛やまゆ毛、おでこのあたりにフケのようにボロボロしたものや、黄色いかさぶたができます。これを放置しておくと、固まってひどくなってしまうので、お風呂のときに石鹸でよく洗って落とします。こびりついて固まったものは、ベビーオイルを塗ってふやかしてから、石鹸で洗い流します。一緒に髪の毛が抜け落ちることもありますが、生えてくるので心配いりません。
ほっぺのカサカサはどうする?
赤ちゃんは3ヵ月を過ぎてくると、今度は皮脂の分泌量が減少し始めます。6ヵ月ごろが一番少なく、乾燥しやすくなります。赤ちゃんの肌の水分保持量は大人よりも少ないのに、水分蒸発量は大人と同じ。だから、外からの影響を受けやすく、外気が乾燥する冬は、特に肌が乾燥しやすいのです。ほっぺがカサカサしているようなときは、ローションやクリームを塗って保護してあげて。ベビー用の低刺激性のものがいいでしょう。
背中の赤いブツブツは、あせも?
あせもは、汗腺に汗がたまり、炎症を起こしてできるもの。赤く細かいブツブツが、おでこや首、背中やお腹などにできます。あせもができたら、昼間に1回はシャワーや水浴びをして汗を流し、清潔にします。あせも予防にも水浴びはいいですね。汗をかいたらこまめに拭き、すぐに着替えさせましょう。こうすれば、すぐに治ります。服は、ランニングだと汗を吸い取らないので、袖のあるTシャツなどを着せましょう。綿100%で、吸湿性のよい素材を選んでください。
虫よけスプレーは使ってもだいじょうぶ?
赤ちゃんに虫よけスプレーを使うと、かぶれるのではと心配する人もいるでしょうが、子ども用の虫よけスプレーであれば大丈夫です。あらかじめママの手にスプレーし、それを赤ちゃんの体に塗ってあげれば、顔に薬剤がかかったりせず、安心です。ローションやティッシュタイプも便利ですね。もし、肌がかぶれてしまうようなら、携帯用の虫よけ剤を赤ちゃんのそばに置くとかシールタイプのものを洋服の上からペタッと貼ってあげるといいでしょう。特にアトピーなど元来皮膚が弱い赤ちゃんには注意が必要です。
●ママとパパのコミュニケーション編
育児はママとパパ、ふたりで力を合わせて協力していくことが不可欠です。特に産後のママは精神的にもつらいので、心の面でもサポートが必要です。いい夫婦関係、いい親子関係を築いていきたいですね。
イライラしたり、精神的に不安定になったら。。。
産後はホルモンバランスが崩れ、とかくイライラしたり、涙もろくなったりします。精神的につらいときは、とにかく眠ることです。週末の夜、パパに夜中の授乳をお願いして、赤ちゃんと別室で眠ってみてはいかがですか。ぐっすり眠って迎える朝は、本当にすがすがしく、気持ちがサッパリします。また、たまには実家に赤ちゃんを預けて、映画を見たり、外食したりと、ふたりだけの時間を過ごしてみましょう。あんなにイライラしていたのに、離れてみると考えるのは赤ちゃんのことばかり・・・なんて、改めて感じるかもしれません。
たまには、赤ちゃんとパパで留守番してほしい。。。。
核家族では、パパに留守番をしてもらわないと、ママは美容室にも、病院にも行けませんから、最低2~3時間のお留守番はできるようになってほしいものです。おむつ替えや授乳など、最低必要な育児は普段から教えておきましょう。また、赤ちゃんの最近のお気に入りを知らせておくと、パパもいっしょに遊ぶことができ、お留守番が楽しくなるはずです。泣いたときにゴキゲンになる遊びもあればレクチャーしておきましょう。
夫にもっと育児協力してほしい。。。
赤ちゃんが泣いても、何も手伝ってくれないと、ついイライラしてしまいます。ママ以上にパパは育児初心者なので、ひとつひとつ丁寧にレクチャーしていきましょう。ママのやり方が分からないから手出しできないということもあるのです。おむつやミルク作りの方法やコツなどを教えておきましょう。多少下手でも、パパなりとやり方を認めてあげることも必要です。「ありがとう」など感謝の言葉はもちろんのこと、ほめ言葉も忘れずに。
留守番には毎日の生活シートがお役立ち
パパがお留守番で困るのは、何といっても赤ちゃんに泣かれること。なぜ泣いているのかが分からないと、お手上げ状態です。こんなとき、授乳、うんち、お昼寝などの時間を記入した表を渡しておくと、「そろそろお腹がすくころだ」「もう眠たいのかな」と、泣いても予想がついて、パパも自発的に育児に取り組むことができます。赤ちゃんの“泣き”がクリアできれば、パパにも自信がつきます。
●子育て支援編
ここ数年、育児に悩む人たちのために、子育て支援のための様々な取り組みが自治体で行われてきています。自治体の広報誌や友達の話など、ネットワークを広げて情報収集し、楽しく子育てしていきたいですね。
ファミリーサポートセンターって何?
ファミリーサポートセンターでは、保育所の開所前・閉所後の保育や、美容院や病院などに行きたいとき、子ども連れて行けない用事などの時に、育児をしてもらえます。サービスを受けたい人とサービスを提供する人の両者が会員登録して成り立っていて、預かって保育するのは、近くに住む会員の人。特に事情がなければ毎回同じ人に保育してもらうことができます。利用料は地域差がありますが、1時間あたり600~800円程度です。
保健所はどんなことしているの?
保健所は、3~4ヵ月や1歳6ヵ月などの健診や予防接種などで、今後行く機会があるでしょうが、それだけでなく、赤ちゃんの身長・体重測定や、離乳食講座など、育児支援もいろいろ行っています。どんなことをやっているか、地域の保健所に聞いてみるといいですね。また、お医者さんに聞くのはちょっと・・・と思うような気がかりや、赤ちゃんの発育で悩んでいることなどがあれば、電話で随時アドバイスを受けることができます。たくさん赤ちゃんに接しているプロのアドバイスはとても心強いものです。
保育所の育児支援を利用しよう!
保育所はワーキングマザーだけでなく、働いていないママも利用できる育児支援サービスを行っています。そのひとつが園庭開放。赤ちゃんの身長・体重を測定したり、保育所の庭やお部屋で遊ぶことができます。保育士さんから遊び方をレクチャーしてもらったり、育児のアドバイスを受けることも可能です。また、万が一ママが病気になったりして育児ができなくなったときには、一時的に赤ちゃんを預けることもできます。近くの保育所でどんなサービスをしているか、聞いてみてはいかがですか。
その他のサービスいろいろ。。。
地域によっては、下記のような育児支援サービスもあります。地域にどんなサービスがあるのか、役所の子育て支援課に問い合わせてみましょう。
○出産後の家事支援サービス
ヘルパーさんが比較的安価で家事をしてくれるサービス
○ベビーシート・チャイルドシートの貸し出し
無料か安価で貸してくれるサービス
人類が始まって以来、人はずっと子育てをしてきました。
そこには、昔ながらの知恵がたくさん積み上げられています。
それは、今に引き継がれ、そこに現代ならではの新しい知恵も加わっています。
ちょっとしたコツや、やり方が分かれば、あっという間に解決できることもたくさんあるのです。
子育てに完璧なんてありません。
完璧な子どもはどこにもいないし、完璧な親もどこにもいません。
完璧主義はやめて、肩の力を抜いて、たくさんの人の知恵と力を借りて育てていけばいいのです。
赤ちゃんは、あなたの宝であると同時に、社会の宝なのですから。。。